秀杖会

一角流十手術

一角流十手術とは、神道夢想流杖術と共に福岡藩(黒田家)に伝えられてきた武術で、権藤角衛門好正あるいは神道夢想流杖術三代目の松崎金右衛門重勝が流祖と言われております。嘗ては手棒術とも言われていた様です。

通常用いる十手は稽古用の物ですが、本来は鍛鉄製で、径は六角を成し、長さ一尺二寸、鉤の内側に刃が付いているのが特徴であります。また、町方ではなく武家の十手術であるため、鉄扇を多く用いており、二刀の操法にも相通ずる所があります。
技の特徴は、「振り下ろす 太刀の下こそ 地獄なれ ぐんと踏み込め 後は極楽」の古歌で現される様に「入身」を極意とし、体術の要素を多く含んでおります。

一角流十手術

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