「杖道」とは

「杖道（じょうどう）」とは、「杖（じょう）」すなわち杖（つえ）を使用する武道です。普段、皆さんが目にしているとすれば、それは警視庁や各道府県警機動隊が所持している警棒より長い棒ではないかと思います。これは長さ四尺二寸一分（128cm）、直径八分（2.4cm）の白樫でできており、これを警察関係では警杖といい、これをつかう技を「警杖術」、一般には「杖道」といいます。

「杖道」の特徴は、「突けば槍　払えば薙刀　持たば太刀」といわれる多種多様な技と、「疵つけず　人をこらして　戒しむる」といわれる不殺の理念にあります。

「杖道」は、一般の方への普及用に「神道夢想流杖術」を基に作成された現代武道です。元々の「神道夢想流杖術」は古武道ですが、昭和の初めに警視庁機動隊の前身である警視庁特別警備隊（通称「昭和の新選組」、後の「警視庁予備隊」）に「警杖術」として採用されたことにより、これ以降、警察関係では「警杖術」として、一般には「杖道」として普及してまいりました。
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